Roon研究 vol.1 Roonの音とグラボ

今回はRoonのソフトで載ってくる音とグラボの効き方について研究中の仮説について記す。

自分自身の新しい試みとして、現在研究中でまだ個人的に結論に達していない仮説状態のネタも投下していこうということで今回はそのシリーズの第一弾。

名付けて「ライブ感」シリーズ

僕は ついてゆけるだろうか
結論に達していないネタのスピードに

このシリーズはライブ感が故に記事の構成もいつもより雑にざっくり書いていくのでご容赦願いたい。

また、結論に達していないネタを書く責任として、自分の中で結論が出た段階で仮説の記事に結論の記事をリンクさせて投げっぱなしにしない様に心掛けたい。オーディオは真剣に取り組んでいれば認識のアップデートはまま起こるが、これまで色々なブログやSNSを見て来て、その人の認識が変わって行っているなと思う時でも以前の記事に新しい認識を注釈として付け加えること、つまりバックフィットが為されているのを見たことがないこれを行わないと自分で自分の記事の中にノイズを振りまいて自ら自分の発信する情報のSN比を下げることになる。出来るだけそうならないように気を付けたいと思う。

ライブ感に富む発信をする人はアーカイブとしての記事の信頼性は落ちる。色々と見てきた経験上この相関性はかなり高い。Thinking Audioはここを上手く両立出来る様にしていきたい。

※2024.5.8追記
この記事はPCにグラボを入れてRoonの音質をブーストする方法論についてある程度の予備知識があった方がより理解しやすいかと思います。ご興味のある方は下記のリンクの記事からお読みいただけると幸いです。

目次

Roonの音とグラボに関する仮説

では早速仮説から書いていこう

Roonの音とグラボに関する仮説
  • Roonにはソフト固有の音が載っており、様々な再生ソフトの中では割と癖が強い方である
  • グラボでブーストされる音質はRoonのソフトで載ってくる音である
  • 上記より、「Roonで載る音」を積極活用する場合はグラボはアリ(但しbuild1353以降は効きは低減されている)だが、そのRoon固有の音を離れてより音源忠実性を求めるなら、グラボはほどほどでRoonで載る音の割合を低くコントロールする方向性の方が良い

続いて、上記の仮説から進もうとしている私の結論と今後の方向性をざっくばらんに言うと、「前まではグラボでブーストしたRoonの音質でホルホルしてたけど、やや音源忠実性を欠くことは否めないわ。現在の最新パーツによる基礎性能の向上のお陰でグラボのブーストなしでも良くなってきた感触があるから今後はグラボはほどほどにしてRoon固有の音を低くコントロールする方向に進むことにしそうやわということに自分の結論と今後の方向性が決まりつつある。

更にRoonは関係ないが付け加えると「Roon固有の音の癖が結構強いから違う音楽再生ソフトでの再生も模索するわ。利便性ではRoonは離れられないけど、少なくともリファレンスはRoonとは違う癖の少ないソフトにしようと思うわということにこれまたなりつつある。

ただ、上記2ポツ目の「グラボでブーストされる音質はRoonのソフトで載って来る音である」はまだ検証が必要だと思っているのでもう少し色々と聞いて結論を確定させたい。

仮説に至った背景

この仮説に至った背景は色々複合的なものがあるので順に説明していこう

背景その1 build1353以降へのフィッティング模索

Roon2.0 build1353以降はグラボの効き具合がそれまでよりも低減され、しかも音質傾向もかなり変化した。(詳細は下記の記事参照)それに伴い私はbuild1353以降のRoonの音質傾向に合致する新しい使いこなしを模索していた。その中で少し前からbuild1388かつグラボを3090シングルにしてまずまずの感触を得ていた。(同時に電源の取り方や設置方法やケーブルを微調整してます)その音質はそれまでのbuild1259でグラボを3090デュアルの構成にしたものと結構違っていて、厚みや質感のブーストはあまりないが見通しが良く細部が精緻に見えるというものになった。その現在の構成ではグラボのブーストが少ない分「Roon固有の音」という概念が分かりやすくなった

背景その2 Roon以外の音楽再生ソフトの試行

私がRoonをメインとして使い始めたのは5-6年前になるが、折を見てRoon以外の音楽再生ソフトを試してきた。ここ1-2年だとAudirvanaやFoobarやMFさんオリジナルのPython Playerだ。それらを試行する中でメインとして使ってきたRoon(build1259でグラボを3090デュアル)の音質への個人的な認識も徐々に変化してきた。

2023年年初あたりにAudirvanaを試した時は素性の良さは感じたもののさほど感銘を受けず、グラボでブーストしたRoonの音質の方が説得力があり魅力的に感じた。

2023年前半あたりにFoobar専用で追い込んだPCによるCD再生を試した時はその音質に驚いた。Roonより正統派で癖や揺らぎがなく特に低域の深さと立上りの速さには痺れた。しかし、Roonを慣れた自分にはFoobarの前時代的なUIによる再生のハードルが高く、それでも使い続けるほどの突き抜けた魅力までは感じなかった。

2023年後半からMFさんがPython Playerの開発に着手した。その時々で聴かせていただいたが、Foobarよりも更に純度が高く比べるとやはりRoonは癖や揺らぎが多いと感じた。Python Playerは冬まではポテンシャルは感じるものの自分の環境ではやや引っかかるところがあった。それが開発が進みこの春にいよいよ一線を越えて来て、その再生の癖の無さ、様々な項目の純度の高さは目を見張るものになった。私の記憶の中で近いものを選ぶとyohineさんに聴かせていただいた音楽製作時の音と近いイメージだと感じる。

更に先日のオフ会で最新パーツを使用した新作PCでのPython Playerの音質を聴くと、更に純度が上がり、これはもうRoonの利便性を捨ててでも聞きたくなる音質に到達していると感じた。

背景その3 PCパーツの進化

私が現在使用しているPCのパーツは主に2021年に販売されたもので構成されており、日進月歩のPCの世界ではもはや陳腐化しつつある性能になっている。昨年より度々MFさんおよびHarubaruさんの新しいパーツを使用した新作PCを聴かせていただいて、音の素性がかなり良くなっていると感じていた。

そんな中、先日MFさんに新作のPCを拙宅に持ち込んでいただきオフ会を開催した。やはり自分のPCとのパーツによる素性の差はイメージ通りだった。具体的には新しいパーツの素性の良さでノイズがかなり少なく、細部の描写力や情報密度が上がり、設定を詰めることでより鮮度や立上り立下りの追随性も上がることが分かったこの新しいパーツにより進化していく方向性はRoonで言えばbuild1259デュアルグラボではなくbuild1388シングルグラボの方向性とマッチし、更にはRoonから離れてPython Playerを使用した際の音質にこそ親和性が高いものだと感じた

更に、この際にCPU内蔵グラフィックス使用とRTX 4090使用の比較をしたのだが、「私には」内蔵グラフィックスの時の音の方がRoonの癖の載りが少なく、より新しいパーツ群の素性の良さを活かすことが出来ている様に感じた。対して4090使用時はbuild1388でありながらもブースト効果を確認出来て厚みや濃厚な表現力や説得力が上がっていた。しかし「私には」その4090ブーストの音がRoon固有の癖をブーストした延長線上のものに感じた。更にその後に聞いた純度の高いPython Playerの音からは4090ブーストの音は内蔵グラフィックスの音より離れている様に感じた。

現時点での仮の結論としては、新しいPCパーツを使用しそれに合わせて設定を詰めたことによる素性の良さや基礎性能の底上げにより、もはやRoon再生に於いてもグラボによるブーストの必要性は無くなって来ている。更にグラボによるブーストはRoon固有の癖をブーストした産物である様に感じられる。というものだ。

但しこの時の4090はMFさんが直前に入れたものでシバき上げが不十分であり、その後更にシバくと化けたとの話を聞いている。なのできちんと十分にシバき上げた後の4090の音を聴いたり、他のグラボの音も聴いたりした後に改めて私個人の結論をつけたいと思っている。

背景その4 Taiko Audio SGM Extreme及びXDMSの試聴

先日よりショップさんからTaiko SGMをお借りして自宅試聴させていただいている。(ありがとうございます)その音質には感心する所が多いが、その音質を聴いていてグラボのブーストとは別の到達点を耳に沁み込ませることが出来た。やはり素晴らしいPCトランスポートだ。

更に先日α版ではあるがTaiko Audioが自ら製作している音楽再生ソフトXDMSもインストールしていただき、それから日々聴いている。そこで何よりもまず感じるのがそれまでに使っていたRoon固有の音の癖がかなり強いということ。これはPCトランスポートとしてノイズが少なく素性がすこぶる良いTaiko SGMだからこそ、またXDMSもとても素性が良いからこそ、ここまで明確に分かるものだと感じる。

同じSGMでの再生でも、XDMSに比べるとRoon(build1388)は主に高域を中心にノイズ起因っぽい揺らぎやピーク感が載っている。簡単に言ってしまうと嫌な音が載っている。今まで5年以上Roonを聴いていてずっと感じていた嫌な音が、実はPCをはじめとしたシステム起因ではなく、Roon起因であったとSGMとXDMSによる再生でやっと明確に理解出来た

具体的にはEva Cassidyのlive at blues alleyのボーカルに乗っかっている鼻につく嫌な音や、鬼塚ちひろの月光でのピアノやボーカルに乗っかっている揺らぎの様な嫌な音で、私はこれらは音源起因のものだとばかり感じていた。それはRoon起因だったと今回やっと気が付いた。

後はヴァイオリンの高域の音も同様でどうしても取れなかった高域の揺らぎ感や素直に伸びない感覚はシステムではなくRoon起因だった…

これを聴いてしまってこれに慣れてしまうともうRoon再生には戻れない。(と言いつつしばらく聞いてると慣れて聞けるんだけど)そう感じてしまう程の音がRoonには実は載ってしまっている。SGMとXDMSによる再生は私にとってRoonの自分の中での位置づけを見直す決定打となったように思う。

あとがき

とまあ、現時点ではこのような感じで今回の仮説やそれに伴う個人的な結論の確度は感覚的に7-8割といったところ。もしかすると今後の検証でひっくり返るかもしれないのでそこはご了承いただきたい。

引き続き色々と検証を重ねて結論が出たらまた続報か追記を行いたい。

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この記事を書いた人

主にオーディオについて感じた事を書いています。
古いクラシックがメインですが、新旧ジャンル問わず音楽を楽しむスタイルです。

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