早春eイヤ詣(A&ultima SP3000, SONY NW-ZX707, STAX SR-X9000, YAMAHA YH-5000SE試聴レビュー)

eイヤホンさんに寄ってDAPとヘッドホンの気になるものを試聴させていただきました。

目次

A&ultima SP3000

試聴時のイヤホンはIE900+onso06(4.4mm)+spiral dot

情報量が豊富。微細な音がよく出ている。
情報の処理能力、音の解れ方がこれまでのDAPとは別ステージ
SNも同じくこれまでとは別ステージ

音の解れが良いこともあり、音場空間の不自然な凝縮や滞留などもなく妥当
高域もストレス無く伸びる
倍音も不足なく表現
以上の様にDAC部はポータブル機としてはとても優秀で4499EX+4191EQの新世代の良さはきちんと出ている
厳しく見るとastell&kern臭〜具体的には質感がツルッとしてやや硬質、有機性にやや乏しく、表現もやや硬い〜がまだあるが、それも今までのものよりマシになっていると感じた。

反面アンプ部は微妙
ガッチリとドライバーを掴んで制動されている感覚があまりない
ボリュームを上げればそれなりに鳴ってる感は出るが上っ面を撫でてるだけの感触がどうしてもある
イヤホンのドライバーを動かすのでさえ駆動力が足らない

60万のDAPでイヤホンさえ駆動しきれないってどうなのよ?私の手持ちのShanling H7程度の駆動力程度はあって然るべきと思うのは求めすぎですか?
POPにある「悠々と鳴らされる余裕のあるサウンド」はどこ?

総合的には価格も考慮すると微妙

余談だが、IE900の高域の違和感が初めて許容範囲までマシになった。(完全に解消までは行かない)多分超高域の伸び不足による倍音不足からの違和感であったと推測。やはり性能の高い最下流(スピーカー、ヘッドホン、イヤホン)の真価を見極めるには性能の高い上流が必要なことを再認識した。

SONY NW-ZX707

試聴時のイヤホンはSP3000と同じ。

一言、全てにおいて冴えない
密度がなくスカスカ
音が軽い。薄っぺらい
全帯域モヤっとして不明瞭
良さを探そうとしても何も頭に浮かばない。誰か教えて欲しい。(煽りでなく真面目に)
「一味違う低域の重厚感や迫力」とは 
フラット?全てが出てないだけです。
音楽性?SNが悪くなんかいい感じに聞こえるだけです。
ソニーがこんなものを出すなんて頭がくらくらしてしまう。9万4千円のプライスタグはジョークとしか思えない。
出てからそこまで時間が経ってないがエージング不足とかそんな問題じゃあない。単純な力不足
DAPとポータブルDACの違い、サイズの違い、若干の価格差はあるが全てにおいてH7の方が大きく上回る。国産なのでもっと頑張って欲しい。

STAX SR-X9000 +SRM-T8000

試聴環境は上流はまともなものが無かったので手持ちのShanling H7にmicroSDぶち込んで聞くモードからの普通のRCAでT8000に接続

一言で言うととても良い。さすがSTAX
表情が軽い
倍音が豊富
音色のパレット数が多い
質量感も意外と出る
ただ低域が若干軽い
ドラムのバシッと感も出る
押し引きはややモタつく
真空管由来であろう音を足すのがやり過ぎ感がある
ややフワッとしてて細部の描写に曖昧さが残る。
音場の出来方が独特で中央に集まる。ただこれはdac(H7)のせいかもしれない。

ここまでの性能であれば真空管とのハイブリッドではなく、脚色なくガッチリドライブ可能にトランジスタでどこまで行けるか見てみたい
…あーなるほどMSB Electrostatic HPAが用意されてるのはそういうことね。誰か入れてくれないかな〜

以上、はっきり言ってポテンシャル以上の事はこの環境では何も分からない。eイヤさんはこのクラスを常設するのであればもう少しまともな上流を用意した方が良い。

自力のある機器なのでこの環境でもポテンシャルを感じさせてはくれるが、経験値が低く環境によるここからの伸びがイメージ出来ない人には不親切。多分実力の半分も出せていない。

本来ショップは「機器を整備された環境で鳴らすとここまでの音になるのか」と顧客へ提案・啓蒙して認知を引き上げる役割も担っていたはず。誰でも気軽に自由に試聴出来るこのショップのシステムは非常に良いけれど、もう一歩進んでヘッドホン・イヤホンの高額化、高性能化に見合った環境を整備することもトライして欲しい

YAMAHA YH5000-SE

試聴環境はMBP(Audio gate)からADI-2 DAC FSのイヤホン出力。確かこれは開発時の環境の一つだったはず。

個人的にこれで3回目のYAMAHA試聴。このヘッドホンを把握するのが最近の一つのマイブームになっていたり。
今回はまさに開発のリファレンスの構成ということでこれまでよりも理解が深まるはず。
これまで聞いたMSBワクワクセットとかdCS LINAフルシステムとかでは真の姿は見せてくれないのかもしれない。

てことで試聴

あーなるほど
ようやくこのヘッドホンを把握する上で欠けていたピースが嵌った感じがする。
てことで近々記事をまとめてみたい

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この記事を書いた人

主にオーディオについて感じた事を書いています。
古いクラシックがメインですが、新旧ジャンル問わず音楽を楽しむスタイルです。

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