今回は音の良い電源ケーブル探求ということで9種をざっくり比較してみた感想を記す。今回比較したケーブル群は一部を除いてそれほど超高額のケーブルではなく、評価の観点も癖が少なくバランス良く多くの項目を満足するものという観点で評価を行った。なお今回はライブ感でさっくりと書いていきたい。
- 筆者は過去に多くのハイエンドケーブル群を使用して来てその良さや愉しみは十分に理解している
- スタジオ系のケーブル群や普通の付属のケーブルも色々と使用して来てその良さも理解している
- 上記の様に色々なケーブル変遷を経たのち、システムのブラッシュアップにより現在はハイエンドケーブルよりも癖が少なくバランスが良いケーブルを求めている
- 現在電源ケーブルはBelden PS9364を軸にHigh Fidelity Cablesをポイントで使用している
- 求めているのはBelden PS9364で不足している品位と音色が出てかつニュートラルなケーブル。だがなかなかこれが見つからない・・・
なおLANケーブルについても色々と比較しているのでご興味がある方はご覧いただきたい。(追記もあるよ)
各電源ケーブルの音質短評
円空Audio TORQUE FULLY
音像の芯がくっきり出るが音像の周辺や成分は希薄
粗い
情報を満遍なく隙とっている。連続性・一貫性が乏しく音色に違和感が出る
G RIDE AUDIO White Devil 2
音数が減る
ベースラインが盛られて聴きごたえはでる
がキレがなく例えばベースのブリブリ感は出にくい
MIT Matrix AC-1 Rev plus EM
高域の密度感が減る
深みが出ない
無機質化
WestminsterLab Cables
音像の描写の丁寧さはベルデンに匹敵するか勝るかもしれない。良い
音色の変化幅が少ない
一本調子
Belden PS9364 cryo
やはり高域がツルッとする
微妙な陰影が飛ぶ
意外と低域が出なくなる
Belden PS9364
自然だが品位が足りない高域伸びも微妙
落ち着いているが覇気がなくやや萎びた感じに
クライオより低域はきちんと出る
Accuphase APL-1
ケーブルでもきっちりアキュの音
高域が伸びない
高次倍音が出ずアコースティック楽器の音色が渋くなる
TAD PC0120
悪くはない
倍音少ない
やや抑圧的で開放感がない
High Fidelity Cables Ultimate Reference Helix
やはり超微細領域の音を削っている
高域は伸びるし音色も出るしニュアンスも出る
一定以上詰めたシステムになってくると磁力(High Fiderity Cables)は超微細領域の音を削るデメリットの方が勝ち出す。これまではRoonが載せる癖による嫌な音も消してくれていたのが評価を押し上げていたということだろうが、MF Playerでそれが出なくなって必要な音まで削っているデメリットがより顕在化している
結論
何の成果も!!
得られませんでした!!
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。通りすがりの、長年ヘッドホンオーディオをやっている者です。
>現在はハイエンドケーブルよりも癖が少なくバランスが良いケーブルを求めている
こちらの文章に共感し、コメントさせていただきます。
電源ケーブル、私もオヤイデから始まり、アコリバ、アクロリンク、AET、ヨルマ等々いろいろなブランドを試してきましたが、なかなかヘッドホンアンプ+ヘッドホンシステムにマッチングするケーブルが見つかりません。各社のハイエンドケーブルもそれぞれ特徴があるのですが、ヘッドホンで使うとその特徴を良くない癖と感じることも多いです。
そんなわけで結局現在は、癖の無さと性能の高さのバランスがとれたChikumaを中心に使っていますが、もっと良い選択もありそうな気がします。
もし何か、ヘッドホンシステムに良くマッチする電源ケーブルが見つかりたら、是非また記事にしてください。
プリン使いさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり申し訳ありません。
共感いただき嬉しく思います。
なるほど、私は特別ヘッドホンだからと思っていませんでしたが、確かにスピーカーよりもより敏感に癖を感知してしまうのかもしれません。
Chikumaは私も以前試したことがありましたが、ややドライな感じで私の感性とウチのシステムには合いませんでした。
今後も地道に電源ケーブルはじめケーブル類は試して行こうと思います。また進展ありましたらブログで紹介しますので御覧いただければと思います。